市立山口公民館の主催する本年度の環境講座「エコで得するトクトク教室」が、2月17日に開講。第3回目の3日には公開講座として一般市民も参加するなか、郷土史家・民俗研究家の越阪部三郎さん(牛沼在住・92歳)を講師に迎えて、「織物の里山口を語る」をテーマに、幻の織物・湖月縮が誕生した経緯など学んだ。
今回の講座は、ちょっと前まではたいへん高価であった布が、今となっては身の回りに溢れ、処分に困っているといった経験等を踏まえ、古来からの布の歴史に思いを巡らし、布を使ったリサイクル小物づくりの挑戦などもメニューに進められているもので、初日にはオリエンテーションや簡単にできるウサギのブローチづくり、さらに2回目(2月24日)には台東区浅草のアミューズ・ミュージアムでの企画展「布を愛した人たちのものがたり展」を見学した。
今回は、元学校長として山口・泉小の校長も歴任し、長い歳月にわたって湖月縮を追い求めてきた越阪部さんが講師を務めたが、現在は所沢市生涯学習推進センターにて冬季企画展「知ってますか湖月縮~大正・昭和の所沢織物」を開催中で、実物については全てセンターへ貸し出し中という状況のなか、所沢が織物のまちであったことを象徴する「所澤小唄」は有名な作曲家・中山晋平が担当。作詞は当時の上野・松坂屋の衣装部長でもあった永井白湄であること、また所沢ゆかりの歌詞(つばさ揃へて飛行機ゃ帰る・窓に飛行機けふもみながら機を織る・狭山茶どころ・雑木ばかりの武蔵野原・町は栄える所澤等々)が随所に登場している点を紹介。さらには実際に湖月縮の布片を持参し、大元は木綿だが極めて細い糸を使い麻のように見せかけているという特徴、所沢だけでなく入間地方全体の宝であったことなども分かりやすく解説し、実際に模様(デザイン)付けに使用した希少価値の極めて高い「伊勢型紙」も紹介しながら、対象から昭和にかけて所沢織物業界に一大旋風を巻き起こした湖月縮の歴史など受講者に伝授した。


