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共生の地域社会をつくる市民の生活情報誌

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葭子の青春時代を短歌交えて表現

印刷する 印刷する 4月23日(火曜日)

全国から777首の応募作品集まる
三ヶ島葭子の会吾木香忌&短歌賞発表

葭子短歌賞① 葭子短歌賞②

 郷土の生んだ女流歌人・三ヶ島葭子の功績を称え、数々の貴重な資料の収集などにも努めている「三ヶ島葭子の会」(大河原惇行会長)は21日、三ヶ島まちづくりセンターで第27回「吾木香忌」および本年度の「葭子短歌賞」の発表・表彰式をおこなったほか、特別公演として葭子ゆかりの五日市市から来館した劇団「き楽座」による葭子の教員時代などを再現した舞台を堪能した。

 葭子短歌賞は、全国各地から実に777首もの作品が集まり、去る3月11日に大河原会長宅にて大河原会長ほか、久保田登・田井安曇・秋山佐和子・伊藤光冨久の計5氏が厳正に審査をおこない、葭子賞11首(うち子どもの部=6首)、選者賞5首を選出した。

 総会では、講演会や葭子の解説会(資料室でのボランティア)、吾木香忌、葭子だよりの発行などの事業計画を決めたが、短歌賞の発表会では冒頭、大河原会長が「葭子の歌はたいへん誠実で、生き方そのものが真っ直ぐに表現されており、私たちが生きていくうえでもたいへん参考になる」等と挨拶。激励に駆け付けた来賓を代表して藤本市長、生涯学習推進センターの比留間所長、三ヶ島まちづくりセンターの豊泉センター長もそれぞれの立場で日頃の活動に深く敬意を表しながら祝辞を贈り、さっそく短歌賞の発表・表彰式がおこなわれた。

 このあとには、さっそく葭子が教員時代を過ごした五日市市で、葭子を敬愛しながら演劇活動を通して葭子の功績を広く市民に紹介している劇団「き楽座」の皆さんが、劇中でも短歌を詠いながら波乱に満ちた葭子の生き方を見事に表現。一般公開でもあり、多くの市民が来場して鑑賞していた。

※葭子賞・選者賞は次のとおり

☆葭子賞(一般の部)

▼ビニールのブックカバーを曇らするわが指まさに息をしてゐる(埼玉・菅野せつ子)

▼先生の花嫁姿を見むと子らが境内に待つ花束持ちて(埼玉・市川節子)

▼今もなお螢飛び交う川べりに立ちて見上ぐる葭子の下宿(東京・山野義郎)

▼如月の凍て風過ぎる三陸に鉄骨建屋の無惨が一つ(埼玉・星芳継)

▼サイレンはダムの放水告げており耳そばだてる夜の雨音に(東京・志村直子)

☆選者賞

▼大河原惇行賞=いくばくか日ざしのびしか白壁に動く夕光の道帰りくる(埼玉・片桐絢子)

▼久保田登賞=みどり児の握りしめたる指開き洗えばきつく口を結びぬ(茨城・杉山由枝)

▼田井安曇賞=大女優偲ぶ録画に脇役の左ト全の演技なつかし(東京・中村千代)

▼秋山佐和子賞=をさなごが一歩にいつこ蒔きし種畑の果てまでみどり出そろふ(宮城・根本由紀子)

▼伊藤光冨久賞=一束の軍事便ささへに九十七歳姉の来し方うなづきて聞く(山梨・清水典子)

☆葭子賞・子どもの部受賞者=本ざわたくみ(三ヶ島小2)、髙木颯人(宮前小4)、水野桜州(並木小4)、菊地雄馬(三ヶ島小5)、内田史人(狭山ヶ丘中2)、兼松結衣